#1 看護師 × PSW × 住宅支援

一生安心して委ねられるトータルケアを提供

  • 01

    看護師

  • 02

    精神保健福祉士
    (PSW)

  • 03

    住宅支援

#1 どのような連携がなされている?

看護師

精神疾患を抱えた方が退院する…となった時に、管理者として面談・契約に伺うのが看護師となります。退院にあたっては整えるべきことがたくさんあり、その一つが住まい。そして、社会的な福祉サービスです。私たち看護師はどうしても医療的なケアに視点が偏りがちになるため、住まい探しをサポートする住宅支援、福祉関係の調整・手続きを担う精神保健福祉士それぞれの専門分野を融合させ、最良のケアを成し遂げていきます。

住宅支援

入院生活を終え地域での生活に移行するにあたり、「住まいをどうしよう」と困られている方は多いんです。家がないとか、実家には戻れないなど状況はさまざま。まず私たち住宅支援は、ご病気の状態や収入面、ご家族の状況などをヒアリングして、条件に合う物件を調査していくところからスタートします。ただ、就労自体が難しいと収入面の折り合いがつかないなど、ご希望の物件を契約するのは一筋縄ではいきません。

PSW

在宅生活を長く継続する上では、ご家族様のサポートが重要になりますが、近くにお住まいでも同居を望まれない現実もあります。まだまだ精神疾患への理解の乏しい地域があるのも実情です。

住宅支援

そういった時は、別の町や通院先に通いやすいエリアで住居を構えて医療継続をしていただくこともあります。しかし私たちの想いとしては、やはり住み慣れた地で、在宅生活を送ってほしい。そこで力となるのが、看護師や精神保健福祉士の存在です。

PSW

物件オーナー様や地域の皆さんも、私たち精神保健福祉士や看護師が、“定期的に訪問して在宅生活の見守りをする”ことを説明するとご安心されます。きちんと通院や内服ができていれば安定した生活ができます。それをご理解いただき、ご利用者様が積極的に社会参加できる体制を作り上げていくのが私たちの役割。当社の連携力があるからできるサポートだと思います。

#2 連携する上で苦労する点は?

PSW

やはり視点の違いです。看護師さんは、服薬指導などの医療的な観点で接したり、日常のアドバイスをしたりしますよね。一方で私たち精神保健福祉士は、安心して生活するために、福祉サービスなどの社会資源を活用したり、就労のための支援に焦点を置いています。

看護師

医療的視点と福祉的視点があるので、それぞれの意見を尊重しながら、どの方向にタクトを振っていくのか難しい部分ではありますね。ただ一方で、色んな視点の選択肢が見出せるのは、利点でもあると思います。

住宅支援

苦労とは違うかもしれませんが、これからさらに職種間の相互理解を深めていかないと…という部分はありますね。せっかく在宅生活が始まったけれど、ご利用者様の拒否があったり、看護師や他のヘルパーが介入できなくなったりして、医療中断するケースが稀にあって。そうなると外部との関わりがなくなって、症状が悪化することもあります。それぞれが状況を把握して、こういった事態を未然に防げる対策をとる体制も必要かなと。

PSW

私も病院勤務時代に、家探しをしたことがあります。精神疾患のある方の場合、ケースによっては、保証人等の問題もありますし、1件を契約するまではなかなか大変なこと。物件のオーナー様と築かれてきた信頼関係もありますし、何よりせっかく手に入れた新しい生活を継続していただくためにも、見守り続ける体制作りが大切だと思います。

住宅支援

もちろん大変ではありますが、だからこそ私たちが支援した方が、ご近所さんと良い関係を築いている様子を見ると、とても嬉しいです。病院以外の居場所ができることについて、心から喜んでくれますしね。物件を見学する時なんかも、病院のスタッフさんから「あんな元気な声、聞いたことなかったよ」という声をいただくこともありますよ。引き続き、物件をお持ちのオーナー様や管理会社様には、ご理解、ご協力を頂きながら、サポートしていきたいと思います。

#3 連携により実現できるケアとは

看護師

これまで看護師が行っていた、社会資源の手続きなど必要な身の回りのことを精神保健福祉士さんがしてくれることで、看護に集中できています。時間が確保できるというだけでなく、明確に業務が棲み分けされることで看護の質も上がり、非常に助かっています。

PSW

あとでジュースをおごらないといけませんね(笑)。

看護師

例えば、一つの事例として訪問看護の導入時があります。保険は、疾病や年齢などに応じて医療保険と介護保険の2種類があります。当初は保険の違いなどがわからず、介護保険での依頼を受けていたのですが、精神保健福祉士さんが主治医やケアマネージャーさんと色々調整を重ねてくださり、医療保険で対応することになりました。

PSW

精神疾患のある方は、介護保険サービスを利用している方でも主病名によって、医療保険での訪問看護が優先となります。ですので、ケアプランにとらわれることなく訪問看護を利用する事ができ、「今日来てほしい…」といった緊急の訪問依頼にも、素早く対応することができたといった内容です。

看護師

「しんどくなった時は、すぐに来てもらえる」と、ご利用者様には非常に喜ばれ、今も継続して訪問看護を受けていただいています。関係各所を駆け回ってくれ、医療保険で繋いでもらったことで実現したこと。私にはとてもできない、非常に心強いサポートでした。

PSW

それからもう一つは、ご家族への理解促進でしょうか。訪問看護は、ご利用者様へのケアがメインになるのですが、病状の安定という面でいくと家族のサポートが不可欠です。例えば鬱病の場合、ご本人の病状や辛さをくみ取り理解する方が周囲にいる場合と、「なぜ家でゴロゴロしているの?」と思われてしまっている状態では全く違います。
やはり周囲に理解者がいると、在宅生活の安定に繋がります。看護師さんは限られた時間の中でケアを行っていますので、私たち精神保健福祉士が時間をかけて、ご家族への働きかけを担う。それがご利用者様へのプラスの支援になっていきます。

#4 今後の展開は?

住宅支援

当社の多職種連携サポートは、ご利用者にとっても大きなメリットですが、私たち従業員にとっても豊富な学びがある体制だと思いますね。

PSW

私も営業トークを覚えられて新鮮ですね(笑)。こういう風に切り返すんだ、と。最近では地域で活躍する精神保健福祉士も増えてきましたが、まだまだ病院で勤務される方が大半なので、営業に同行したりするのはレアな機会です。横断的に学べることで、考え方や提案の幅が広がります。

住宅支援

多職種の利点として、“何かあっても一人で問題を抱え込むことがない”のも大きいと思います。色んな知恵が集まることで、思わぬ解決策が生まれるんですよね。

PSW

その良さは私も感じています。せっかく大きな企業に身を置くからには、単に専門スキルを発揮して役立つだけでなく、「社会的に何が求められているか」を想像して、寄与していけるような人材に成長したいですね。N・フィールドは自由度も高く、現場からの意見は積極的に受け容れてくれる風土があります。チャレンジするのにぴったりの会社です。

看護師

私はこれまで病院勤務が長かったのですが、振り返って思うのは、看護のほんの一部分しか見えていなかったということ。ご利用者様が、社会で生き生きと暮らしている姿を目にして、訪問看護の意義を深く感じています。社長が掲げるトータルサポート「N・フィールドに任せれば一生大丈夫」という考えは、勤めるほどに共感しています。その一員となれるのは、誇らしいこと。今後も一生を委ねてもらえるケアを目指し、邁進していきます。

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